IMS治療を始めたきっかけ

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大友院長の一言

慈恵医大のペインクリニックで働き始めた私は、赴任してきたばかりの北原診療部長の提唱されていた痛みの概念に驚きました。
北原部長が提唱している概念は以下の通りです。
  • 太っていると痛みが減らない。痛みが一時的に減っても直ぐにぶり返したり、生活レベルが上がらない
  • 痛みが慢性の経過をたどっている場合は、痛くてもカラダを動かさなくては良くならない
  • 心身ともに健康であることが、痛みを治療するうえで重要
私にとって筋筋膜性疼痛症候群はペインクリニックで働きだすまで聞いたことが無い病名でした。
大学のペインクリニック外来で診察をしていると身体所見では特に目立った症状が無いにもかかわらず強い痛みを訴えている患者さんをよく拝見いたします。(身体所見:感覚が低下したり、脊髄反射が鈍くなったり、筋力が落ちているなどの他覚的所見のこと)
こうした方の多くが痛みの主な原因として『心因性』と診断されていることが少なくありません。
なぜこうなるかというと、筋肉が強い痛みを生じる‘臓器’だという概念が医療者側に余りないからだと思います。
ですから神経が問題ない(ex.手術をして神経の圧迫を取っている)にもかかわらず、痛みを訴えていると原因がわからなくなるわけです。ただ、筋肉が痛みを引き起こすという概念で患者さんを診察すると原因不明といわれていた多くの方の痛みの原因が筋筋膜痛症候群で説明されることが少なくありません。
僕が筋筋膜痛という概念に出会ったのは、慈恵医大のペインクリニックに北原雅樹先生が赴任された時です。
筋肉そのものが非常に強い痛みをおこすという概念で患者さんを拝見するとそれまで原因不明と思われていた痛みの治療がスムーズに進んだことを今でもよく覚えています。
ただ治療をしていると痛みが生じてからある程度の期間が経過した患者様がトリガーポイント治療に反応しにくいことにしばらくして気がつきました。
北原先生はこうした患者様にはカラダをほぐすようなストレッチングと全身に血流を行き届かせるための軽い有酸素運動が重要と説いておられましたが、痛みのある患者様にエクササイズをしていただくことは非常に難しいことを実感いたしました。
どうにかこうした患者様にエクササイズをしていただく場所をご提供できないかとスタートしたのが当クリニックです。エクササイズは数か月の時間はかかりますが、徐々に筋肉の異常な緊張をほぐすのに有効で徐々に痛みを感じなくなってきます。
渋谷に移転したことを機に、栄養療法にも気を払うことにより多くの患者様に筋筋膜性疼痛症候群に対する総合的な治療を行える施設が作り上げられたと考えております。これからも大学病院を始めとする施設と提携しながらより良い医療をご提供できるよう努力してまいる所存であります。

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