帯状疱疹後神経痛予防ワクチン 

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2011年6月1日

帯状疱疹は高齢者になると罹患しやすくなります。

急性の帯状疱疹に罹患すると痛みが生じます。痛みの程度は軽いものから非常に痛いものまで千差万別です。

強い痛みの場合は治療に難渋することがあります。

しかも多くの場合は3か月もしないうちに良くなっていくのですが、10%くらいの方で慢性の痛みに移行してしまう可能性があります。

それを帯状疱疹後神経痛と言います。

大学病院で勤務していた頃は、今ほど治療薬に種類がなくて非常に治療に難渋しておりました。

ペインクリニックで帯状疱疹になってしまった後に治療するのは大変です。

60歳以上の方、特に糖尿病、免疫力が弱ってきたなとお感じの方にお勧めです。

当院では完全予約制で8400円で予防接種をさせていただいております。

ご希望がありましたらお電話をいただければと思います。

帯状疱疹後神経痛予防ワクチンを打つことでワクチンに罹患する確率やなった場合の程度が軽くなることが良く知られています。

(詳しくは以下の論文を参照してください。)

 

 

 

 

高齢者における帯状疱疹および帯状疱疹後神経痛の予防ワクチン

A Vaccine to Prevent Herpes Zoster and Postherpetic Neuralgia in Older Adults

M.N. Oxman and others





  • 背 景
帯状疱疹および帯状疱疹後神経痛の発生率と重症度は,加齢に伴い水痘帯状疱疹ウイルス(VZV)に対する細胞性免疫が低下するにつれ,徐々に上昇する.高齢者に VZV に対するワクチン接種を行うことで,帯状疱疹と帯状疱疹後神経痛の発生率,重症度,あるいはその両方が低下するという仮説を検証した.
  • 方 法
60 歳以上の成人 38,546 例を,試験用の Oka/Merck VZV 弱毒化生ワクチン(「帯状疱疹ワクチン」)の無作為二重盲検プラセボ対照試験に登録した.臨床症状と臨床検査に基づき帯状疱疹の診断を行った.帯状疱疹に関連する疼痛や不快感を,6 ヵ月間,繰り返し評価した.主要エンドポイントは,帯状疱疹による疾病負荷とし,この指標は,関連する疼痛や不快感の発生率,重症度,および持続期間の影響を受けるものとした.副次的エンドポイントは帯状疱疹後神経痛の発生率とした.
  • 結 果
帯状疱疹の調査期間の中央値は 3.12 年で,被験者の 95%以上が試験を終了した.帯状疱疹の確定診断を受けた患者計 957 例(ワクチン群 315 例,プラセボ群 642 例)および帯状疱疹後神経痛患者 107 例(ワクチン群 27 例,プラセボ群 80 例)を有効性解析に組み入れた.帯状疱疹ワクチンの使用により,帯状疱疹による疾病負荷が 61.1%低下し(P<0.001),帯状疱疹後神経痛の発生率が 66.5%低下し(P<0.001),帯状疱疹の発生率が 51.3%低下した(P<0.001).注射部位反応はワクチン群でより多くみられたが,おおむね軽度であった.
  • 結 論
帯状疱疹ワクチンの接種により,高齢者における帯状疱疹と帯状疱疹後神経痛の発生率が顕著に低下した.
(N Engl J Med 2005; 352 : 2271 - 84 : Original Article.)