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酒さとホルモン治療

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2017年3月16日

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★ホルモンと酒さって関係あるの?

酒さはホルモンバランスが乱れている際に悪化することがあります。

ホルモンの問題としてよく知られているのが女性の妊娠、更年期、また時にはPMSなどの女性ホルモンの影響や甲状腺、副腎の内分泌障害が挙げられます。こうしたホルモンバランスを崩した状態では皮膚に隆起物やブツブツといった酒さの症状が現れることがあると、米国クリーブランドクリニック皮膚科のウィルマ・バーグフェルド博士(米国皮膚科学会の元会長)は指摘しています。そのためホルモンが酒さに及ぼす影響についての研究は大規模な研究は行われていませんが、酒さがホルモンによって影響を受ける可能性はあります。

 

★ホルモン治療で酒さは良くなる?

ホルモンとは内分泌系によって生まれるいわばメッセンジャーのような役割を担っています。ホルモンは発達、消化、成長、代謝、再生などのプロセスを調節する役割があります。

バーグフェルド博士は原因がホルモンの乱れにある場合はそれに応じた治療を行うことで酒さの症状改善、治療につながる可能性があると指摘しています。閉経期の女性はよく頬(ほお)などに火照りを感じることがありますが、こうした症状に対してホルモン補充療法を含めた数多くの治療法は救いになります。

 

★抗ヒスタミン薬や抗うつ薬でも酒さの症状は改善する?

酒さに対しては抗ヒスタミン薬を処方されることもよくあります。抗ヒスタミン薬はもともと炎症を抑える効果があるため、花粉症やアレルギーなどで使われる薬剤です。もし抗ヒスタミン薬によって炎症が起きている回数や重症度を減らすことができれば酒さの治療にも有用だと考えています。

また酒さに苦しむ女性の悩みの一つとして心理的な影響があります。心理的なストレスは酒さの悪化要因にもなりますので、抗うつ薬が処方することがあるそうです。抗うつ薬は、閉経期の感情的なストレスによって引き起こされる酒さの炎症を軽減してくれる可能性があるそうです。

 

★酒さとエストロゲン:避妊薬で酒さが改善する?

先ほどのバーグフェルド博士は月経前症候群(PMS)による影響と思われる酒さ患者にもホルモン補充療法を薦めることもあるそうです。エストロゲンには毛穴の締まりをよくしたり、コラーゲンやエラスチンなどを作り、水分補給を促進したりする役割があります。エストロゲンの産生が月経周期、妊娠および閉経期に一時的に減少すると、抗炎症効果が低下することや細胞の再生などが遅れてしまい酒さの症状が現れます。医師によってはエストロゲンの影響を重視して低用量の避妊薬を処方することがあります。

 

★テストステロンやDHEAも酒さに関係するの?

テストステロンは油を生産し、皮膚ダニ(ニキビダニ)とって最も良い環境を作り出します。隆起物やブツブツを多くの人が単に大人ニキビの一種であると考えがちですが、ホルモンバランスの不均衡によって引き起こされた酒さである可能性を見過ごすと治療に難渋することがあります。

性ホルモン(エストロゲン、プロゲステロン、テストステロンなど)の前駆体であるDHEAも酒さ発症に影響しています。DHEAは体内の免疫状態と関連しているので加齢、ストレス、薬物療法などによってDHEAが減少することがあります。DHEAが低下していると全身の免疫力が低下していますので通常よりも弱い肌になってしまう可能性があります。初期の段階ではストレスを感じると代償的にDHEAは上昇しますが、ストレスが慢性化することによって徐々にDHEAを分泌できなくなってきた場合(副腎疲労と呼ばれています)、ホルモンバランスの不均衡を起こし、酒さの症状が出てきてしまう可能性があります。

 

★酒さに関連する他のホルモン

他にもアディソン病や副腎不全疾患や内分泌障害なども酒さの発症と関連づけられています。HGHと呼ばれる成長ホルモンやDHEAは老化防止ホルモンと考えられています。この老化防止ホルモンの生成は通常年齢とともに、また特に女性では閉経後に顕著に低下します。

また甲状腺ホルモンが上昇することは酒さの主な症状である皮膚温度の上昇や汗かきなどを引き起こす可能性が示唆されています。ただそれ以上に問題なのは甲状腺機能が低下していることによって肌のターンオーバーが遅くなってしまい正常な皮膚細胞が作られなくなることの方が大きい問題に様に思えます。

 

★皮膚の免疫力を上げるために

酒さの症状に妊娠が重なると治療困難になることが多いとバーグフェルド博士は言います。また博士は患者の免疫力を上げるために亜鉛を含んだふけ防止のシャンプーを使用することを勧めます。なぜなら、亜鉛は抗炎症剤でも抗菌剤としての働きを持つ一方で、皮膚の層には浸透しないという特徴を持っているからです。

 

★男性より女性の方が酒さになりやすいの?

酒さと診断される女性は、酒さと診断される男性の3倍存在しているという調査結果があります。一方、男性の方が女性よりも重症である場合が多いというデータがあります。このことについてバーグフェルド博士は、女性の方が男性より顔の外観をより気にする傾向にあり、女性の方がより酒さの治療を求めて受診することが多いのではないかと分析しています。一方で男性の場合には酒さの症状が軽い場合はヒゲなどで隠せたりして目立たないため、治療を求める男性はあまり多くなく、重症になってから病院を受診する男性患者が多いのではないかとしています。

 

★ホルモンバランスは酒さでも大事

様々な要因、ストレスや閉経などによってホルモンバランスの不均衡は引き起こされますが、ホルモンバランスの不均衡によって酒さが発症することはよくあります。したがって、ホルモンバランスが崩れるような時期に皮膚の調子に変化が見られたら大人ニキビだなどと決めつけず、病院を受診するのが一番良いでしょう。

【渋谷セントラルクリニックDrコメント】

 

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