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酒さと肥満・メタボ

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酒さを治したいけど方法が分からない!

酒さに悩む人は、単に皮膚の問題だと考えていることが少なくなくお薬を塗ったり、レーザーで治したりすることに目が行きがちです。でも酒さは皮膚だけの問題ではなくライフスタイルが大きく関係しています。

顔の皮膚が真っ赤になってしまう酒さの症状は隠そうとしても他人の目が気になってしまって、当事者なら「また酒さの症状に襲われるのではないか…?!」といつも不安で仕方がないという人もいます。

酒さとメタボの気になる関係

メタボリック症候群は耐糖能異常、インスリン抵抗性、高脂血症(高コレステロール)、ウェストサイズおよび高血圧を測定することによって診断されます。欧州皮膚科学会雑誌(European Journal of Dermatology)に発表されたトルコの研究では、酒さの患者さん47人と、酒さではない人50人の身体データを測定して比較調査したところ、酒さの患者さんがインスリン抵抗性、コレステロールレベルの異常および高血圧を有する可能性が有意に高いことを見出しました。

インスリン抵抗性はメタボリック症候群の要因の一つで血糖を下げるインスリンというホルモンの効きが悪くなる状態のことを指します。最新の研究ではインスリン抵抗性は体内において慢性的な炎症が引き起こされることによって生じることが知られています。

研究者らは、酒さとメタボリック症候群との間の潜在的な関連性が、カテリシジンレベル、炎症性サイトカインおよび酸化ストレスの増加といったこれら全ての障害によって説明できるとしています。研究者らは、結果を確認し明確にするために、より多くの酒さ患者のさらなる研究を実施することを提案しています。

ここでは主に酒さと太り過ぎの関係と、酒さ患者にお勧めできるダイエット方法(栄養、運動療法)について説明したいと思います。

まず代表的な酒さの原因を考えよう!

ライフスタイルに根差した酒さの原因としては以下のようなものが考えられます。

  • 天候(太陽光、熱、湿度、風や寒い空気にさらされること)
  • ストレス
  • 特定の食品や飲料
  • 運動
  • 入浴、シャワー、洗顔、スキンケアの方法
  • 体重
  • 医薬品

酒さの患者さんがベストな体重にするには?

研究によれば、太り過ぎていることは酒さを引き起こす原因になります。食べ過ぎることで、人間の体は免疫反応を増加させ、増えすぎた免疫が過度な炎症の原因となって、酒さを含む慢性的な病気の原因となるのです。あなたが太り過ぎであるなら、ダイエットすることで炎症を減らすことができます。

酒さの人は腹八分目を心がけるべきです。食べ過ぎることによって、その余剰のカロリーが体内に蓄積されて、酒さの原因となっています。多くの当事者の言によれば、太り過ぎていた時期に酒さの症状が悪化した経験のある人が多いです。

肥満とインスリン抵抗性の間には大きな関係があります。

マグネシウムや亜鉛などの摂取、ビタミンDの摂取(ビタミンDは日に浴びることが日焼けは酒さを悪化させるので避けましょう!)、食物繊維の摂取、糖質制限などが役に立つと思います。

酒さの人に適した運動を理解する!高強度のトレーニングは禁止!

体重は減らさないといけないのにトレーニングにも制限があるというのが酒さのジレンマです。でも健康的な体重でいることは酒さの赤ら顔と大人ニキビを改善させるには必要不可欠です。

大原則として、『酒さに悩む人は、高強度のトレーニングは禁止』です。

高強度のトレーニングは肉体的に過酷であるばかりではなく、炎症を引き起こしたり、血流が良くしすぎたりすることによって酒さを悪化させる危険性すらあります。

酒さと上手く付き合っていくためには、適度なエクササイズと栄養に気を付けて体重をコントロールしてお肌を最高の状態に保つ必要があります。

酒さに悩んでいる場合、どんな運動をしたらいいの?

まずは、ハードなトレーニングは避けた方が良いと思います。高強度のトレーニングは体温を急激に上げて、汗を大量にかくので、酒さの症状である赤ら顔を悪化させたり火照りや痛みの悪化を引き起こしたりしかねません。もっと低い強度の有酸素系運動(筋トレ、ウォーキングや水泳など)が酒さの人にはおすすめです。

そして、短時間のゆるやかな運動を繰り返すことがオススメです。1時間ぶっ続けでトレッドミルの上を走るような運動は酒さの人には向きません。それよりも職場まで15分歩き、ランチの後に15分歩き、バスに乗らないで15分歩き、夕食後に15分歩く…というような、生活習慣が理想的です。

酒さの人が運動をする時の注意点

とても大事なこととして、紫外線対策が挙げられます。酒さの人は徹底的に紫外線をシャットアウトしましょう。戸外で運動するのが好きなら早朝か日没後に行ったほうがよいでしょう。どんな時間帯であっても、日焼け止めはしっかり塗ってお肌は完璧にガードしましょう。

また、エクササイズで火照りを感じるようになったらお肌を冷やすように心がけましょう。首に、濡れたタオルを置いたり、冷たい水を顔にスプレーしたりして全体の体温を下げるように心がけるのもオススメです。また製氷皿の氷を口に含ませると、顔の皮膚の温度は一時的に下げることができます。

酒さの人のダイエットで間違いやすい点とは?

ダイエットができるかできないかで、酒さの症状の程度が決まるといって過言ではないでしょう。しかし巷にはダイエット情報が溢れかえっているので、酒さの当事者に限らず、何をどう食べたらいいのか分からなくなっている人も多いとおもいます。

避けたほうがよい飲料

  • アルコール類(特に赤ワイン、ビール、ジン、ウォッカ、シャンパンなど)
    赤ワイン、シャンパン、ビールにはヒスタミンが含まれているので顔の火照りを誘発して赤ら顔になってしまう可能性があります。
  • 熱い飲み物(茶、コーヒー、ホットチョコレートは血管を広げるので酒さにはよくないです)
  • 発泡性のジャンク飲料など

避けたほうがよい食べ物

  • 砂糖の多い食品
  • 乳製品(バター、チーズ、サワークリーム、ヨーグルト)
  • デンプン質の炭水化物
  • 辛い食品
  • 油っぽい、揚げてある食品
  • 柑橘類
  • チョコレート、バニラ
  • ジャンクフード
  • ヒスタミンやナイアシンが多い食品など

渋谷セントラルクリニックDrコメント

酒さは肌の病気だけではなく、多くの漸進合併症との関連が取りざたされています。これは、酒さの根本的な原因がTNF-αなどの炎症性サイトカインに起因していることにあります。皮膚のダメージを受けている状況で酒さが発症しますが、それ以外の臓器においても何らかのダメージを受けるとそこの臓器が病気に発展してしまいます。

つまり酒さを根本的に治すためには皮膚のことだけに目を向けていてはダメで、お肌と同じくらいカラダのバランスに気を付ける必要があります。

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