2010年9月22日
ダイエットの一つの定番ともなりつつある『加圧トレーニング』だからなのか、 当院を受信される方の多くが既に加圧トレーニング体験がお済みのことが多いようです。 また加圧トレーニング体験をされる方の大半がご質問されることで一番多いのも 『加圧トレーニングで痩せますか?』です。 加圧トレーニングで痩せる根拠はどこにあるのでしょうか? ①加圧トレーニングをすることにより筋量が増えて基礎代謝が増加する。 ②加圧トレーニングにより分泌される成長ホルモンにより脂肪代謝が促進される。 果たしてそうでしょうか? ①の『筋量が増えて基礎代謝が増加する』 基礎代謝量とは除脂肪体重×30で近似することができます。 ex.) 50㎏ 体脂肪率 30% の方の場合 序脂肪体重は 50×(100-30)÷100=35㎏なので基礎代謝量は1050kcal となるわけです。 筋量が仮に2㎏増えたとすると基礎代謝量は (35+2)×30=1110kcalとなります。 その差たった60kcalだけです。 もしオフィスにお勤めで仕事で体を動かさない人だとすると 活動係数を考慮してもたかだか100kcal程度。 脂肪を1㎏減らすのに9000kcal必要なことを考えると90日かかる計算になります。 ※加圧トレーニングしたからといってビールの量が増えたり、お菓子の量が増えたら却って太りますね。 ですからお食事のことを無視してダイエットに励むこと自体に非常に 無理があるような気がします。 ②成長ホルモンが脂肪の代謝を促す説について 正しい有酸素運動をしたら脂肪代謝は促進されるかもしれません。 ただ加圧ジムにあるようなトレッドミル(お散歩レベル)では脂肪は分解されません。 脂肪の分解産物である遊離脂肪酸は遅筋で消費されます。 加圧トレーニング中は遅筋が導入されていますが、ベルトを外した後はそれほどではありません。 ですからかなり追い込まないと脂肪は分解されないと考えます。 ですから結論としては加圧トレーニングは強力な武器ではありますが、 使い方が間違っていたり、使いこなせないと意味がないと考えます。 加圧トレーニングをしているのに痩せないと思っている方は 是非お食事とトレーニングを見直していただきたいと思います。 どうしても他の加圧トレーニング施設で効果を感じなかった方は是非御相談下さい。 加圧トレーニングで結果を出すには、医学的根拠・理論が必要です!!
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