乾癬
発疹を繰り返し作る完治しない慢性の病気と言われ、適切な治療手段がないことによって苦しんでいる方が多くいますが、近年病態の解明が進み、乾癬の病因に対する新しい理論が出てきています。
乾癬と真剣に向き合うべき理由
- 生命を脅かすことは稀だが、発疹の存在が自己イメージに影響することがある
- 精神的、社会的に生活の質(QOL)を下げる
- 慢性であるため治療そのものもストレスとなる
乾癬を疑わせる所見は以下の4つです。
- 紅斑の大きさ、数、形は様々で全身に出る
- ひじ、ひざ、腰まわりなど、こすれる場所に出やすい。
- 50%の人にかゆみを伴います。
- 爪の変形、関節炎、発熱、倦怠感を伴うことがある
乾癬とは?
- 皮膚が赤く盛りあがり、その表面に銀白色の皮膚の粉が出て、はがれ落ちる病気です。他人に伝染することはありません。苦痛で、外観を損ない、機能障害をもたらす病気で、時に重症化することがあります。
- 世界で1億2500万人の人が罹患していると言われている。
- 白色人種では人口の2-3%、日本では人口の0.1%と推定されている。
- 男女比は2対1で男性に多い
- 男性では30代、女性では10代と50代での発症が多いが、乳幼児から高齢者までどの年齢でも発症しうる。
- 家族歴のあることが多く、多くの症例で遺伝的な要因が示唆される。
乾癬の症状別に大きく分けて次の5つに分類されます。
・尋常性乾癬 ・滴状乾癬 ・乾癬性紅皮症 ・膿疱性乾癬 ・関節症性乾癬
乾癬とよく間違われて診断されている皮膚疾患
・脂漏性皮膚炎 ・皮膚糸状菌乾癬 ・皮膚エリテマトーデス ・扁平苔癬 ・ばら色粃糠疹 ・扁平上皮癌 ・慢性単純性苔癬 ・二期梅毒
UCLA教授の治療プログラムをスタートした経緯
ヘン教授は乾癬、アトピー(アトピーは乾癬の類縁疾患と考えておられます)、酒さ、ニキビ治療のエキスパートとして知られています。当院の大友医師が酒さを発症した際に、米国に渡ってヘン教授に治療をお願いしたことに始まります。数か月の治療の後、酒さが劇的に改善したことから治療のプロセスを日本に紹介させて頂くといういう経緯に至りました。 特に乾癬の治療では生物製剤を使うことなく、16週間の治療で72.2%が治癒するという驚異的な治療成績を誇っておられます。
教授の治療理論 米国特許オムニキュアジェルの凄い効果
「乾癬の上皮では、PhK活性が上昇:リン酸化の上昇と乾癬の活動性が相関」
特許オムニキュアジェルは乾癬の原因となるPhKの活性を抑えることで乾癬を改善させることに成功
PhK活性をPhK阻害薬であるクルクミンで抑制したところki-67+細胞のアポトーシスが誘導され、乾癬が改善した (Heng MCY et al. Br J Dermatol 2000;143:937-949)
驚くべき治療成績


乾癬の検査・治療
当院ではUCLA皮膚科教授の教えに基づいた治療プログラムを提供しています。教授は生活習慣、栄養学、免疫学を重視した治療で国際的に有名です。
検査
- 乾癬の原因となる生活習慣がないかのチェック 例)衣料品、食品
- 感染症の精査
- 食事の相性チェック(遺伝子検査・遅発性アレルギー検査)
- 免疫栄養学的検査:教授は栄養素失調による免疫機能の低下が一つの原因と考えています。
治療
- 乾癬の原因の除去
- 外用療法(ヘン教授オムニキュアジェル:米国特許取得済)
- 感染症の治療(細菌を培養して抗生剤を選択)
- 免疫栄養療法(食事指導に加えてサプリメント)
- シグナルチューニング療法(局所・全身)
乾癬の症例






初診の流れ
費用
初診料4,000円(税別) 皮膚免疫栄養採血検査 10,000円(税別) 場合により問診の上で感染症検査、ホルモン検査を追加することがあります。
治療費用の目安
- 再診料:3,000円(税別)
- サプリメント:月々10,000~16,000円 平均12,000円(税別)
- 米国特許取得オムニキュアジェル 6,200~16,000円/月平均(税別)
- 重症の場合 シグナルチューニング療法 局所:15,000円(税別)
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