tel:03-6427-6425

キレーション治療

Abstract word cloud for Chelation with related tags and terms

キレーション治療とは、キレート結合を促進する薬剤を用いて人体にとって不要な有害金属の体外排泄を促す『デトックス治療』です。 細胞の老化防止や動脈硬化の改善、脳梗塞の予防、心臓疾患などの様々な病気に有効な治療方法として注目されています。米国では信頼でき臨床効果のある代替医療と位置づけられ50年前から盛んに行われています。

アメリカでは約 2000 余りの施設で年間 80万件も施行されています。 NIH (National Institute of Health) が、2003年4月より心臓の冠動脈疾患に対するキレーション療法の大規模な研究を行いました。 心疾患以外にも様々な疾患の改善や予防の可能性がある療法として期待されています。

 

EDTAと動脈硬化

動脈硬化がおきると良くないのは、
①血流が悪くなること

②心臓や脳などの臓器に酸素を送り込めなくなること

血管はよくパイプに例えられますが、実際には立派な臓器であり機能を持っています。血管を通じて酸素を細胞に運ばせていかに効率的に使用できるかが未病やアンチエイジングのためには重要です。

キレーション治療で使うEDTAというお薬は血管内膜から有害金属を除去(キレート化)し血管を弛緩し拡張させます。このことによって、微小な動脈の血流をよくすることで動脈硬化を改善させます。 
動脈のエイジング(老化)のメカニズムとして血管にカルシウムが蓄積され、過剰になってくることが指摘されています。
カルシウムは筋肉や骨の機能を保つことなど人体において重要な機能を持っていますが、カルシウムとマグネシウムのバランスが崩れることや有害金属が蓄積されることによって動脈硬化につながります。

 

EDTA は血中のカルシウムを低下させ、副甲状腺からのパラソルモンの産生を刺激します。パラソルモンによって動脈からのカルシウムを取り除いて、骨などの本来あるべき場所へとカルシウムを誘います。

 

それ以外のEDTAの働き

①強力な抗酸化剤として機能することにより、脂質過酸化によるフリーラジカルによる損傷を制御する。

②有毒な重金属や年齢とともに蓄積する銅や鉄など異常に位置する金属イオンを除去し、酵素システムを適切な機能に戻すのに有用です。EDTA で除去できる有害な重金属は鉛、カドミウム、アルミニウム、水銀、ヒ素などで、このことによって細胞膜とミトコンドリア膜の完全性を高めます。
③AGEs、つまり糖化ストレス対策としても注目されています。AGEsは万病のもとと言われていますが、美容においても重要です。その作用機序は肌のトーンの低下やしわの原因となる加齢に伴う架橋を切り離すことで、組織の柔軟性を高めます。

キレーション治療の主な目的

1.デトックス

現代社会において、車の排気ガス・農薬・食品添加物などの環境汚染は避けては通れない問題となっています。イタイイタイ病の原因とされるカドミウムは煙草の煙や排気ガスに多く、農薬にも水銀が多く含まれていると言われています。また、大型回避魚であるマグロを多く食べる日本人は水銀が多く蓄積されている傾向にあります。

これが原因で、易疲労感・不眠・めまい・食欲不振など様々な体調不良の原因になることがあります。キレーション療法は、その有害金属を体外へ排出する事により様々な症状の改善が期待されます。

有害金属による主な症状

汚染源
症状
水銀(Hg) <汚染源>魚介類、歯科治療用アマルガム、柔軟剤、防カビ剤一部の医薬品 疲労感・うつ症状・情動不安定、四肢のふるえ、末梢神経障害、免疫力低下、アレルギー様症状、心臓血管疾患
鉛(Pb) <汚染源>鉛管による水道水、排気ガス、土壌、塗料、殺虫剤、乾電池、タバコ 頭痛、記憶力減退、情動不安定、集中力減退、高血圧、末梢神経障害、免疫機能低下、腹痛、貧血、腎機能障害
砒素(As) <汚染源>土壌、残留農薬、殺虫剤、排気ガス 角質の異常、色素沈着、末梢神経障害、貧血、骨髄抑制、頭痛、疲労感、聴力障害、糖尿病
カドミウム(Cd) <汚染源>タバコの副流煙排気ガス、生活排煙、汚染された食品、飲料水 血圧異常、筋肉痛、関節痛、慢性疲労症候群、繊維筋痛症
アルミニウム(Al) <汚染源>調理器具、食器、アルミ缶、アルミホイル、タバコ水処理剤、殺虫剤消化剤、排気ガス 繊維筋痛症、慢性疲労症候群、アルツハイマー病、認知症
ベリリウム(Be) <汚染源>大気汚染、電子部品、原子炉材料 呼吸器障害、皮膚障害

2.アンチエイジング

老化の原因の一つに「活性酸素」があります。呼吸する酸素のうち、多くは体内で水素と結合して水へと変化しますが、その際に僅かの量の酸素が水と酸化して活性酸素になります。有効に働けば、体内に侵入した細菌やウィルスを分解します。ところが活性酸素が増え過ぎると様々な障害を起こします。

過剰な活性酸素が体内に与える影響

実際に老化現象として、皮膚のしわ・白内障・関節炎・認知症などの原因に活性酸素が深く関わっていることが分かってきています。 この要因に、食事や環境・喫煙から体内に蓄積された有害金属があります。これを除去する事により、過剰な活性酸素産生を防止します。

3.動脈硬化予防

動脈の柔軟性は年齢と共に低下し、同時に血圧・血液粘張度は上昇します。 その為、心臓は更に強い圧により血液を全身に送ろうとし血管壁に過度な圧がかかり損傷されます。損傷部分にはコレステロールやカルシウムが沈着します。更に、この損傷を防ごうと動脈が硬くなり、血管の内部にプラークが生じます。血管がこれ以上膨らんで破れないように、自己防衛的に血管壁を硬くし、血管内膜の損傷を修復する過程でプラークが生じるというのです。 これを放置すると、脳・心臓・脚への血管に動脈硬化をきたし致死的な病気(脳血管障害・虚血性心疾患・ASO)などを引き起こします。

動脈硬化を引き起こす危険因子に、高血圧・高脂血症・喫煙などが挙げれますが、最近ではこれに肥満・活性酸素などが追加されました。 キレーション治療は老化と共に血管に沈着するカルシウムの排泄や、活性酸素の発生を抑える事から動脈硬化の治療として注目されています。 心筋梗塞が死因のトップであり、医療費の高いアメリカなどでは代替医療としてキレーション治療が盛んに行われています。動脈硬化・心疾患・脳梗塞を予防・治療する方法としては、臨床効果も多く報告され50年も前から盛んに行われています。

検査

有害金属除去目的の方はスクリーニングとして毛髪ミネラル検査もしくはオリゴスキャンを行っております。キレーション点滴治療を行う方はアンチエイジング検査(採血)が必要となります。

Blood sample for toxic heavy metal test

キレーション治療の副作用とリスク

キレーションの主成分であるキレート剤は腎臓より老廃物と一緒に排出されるため、腎機能障害がある方は量を調整する必要があります。当院では事前に採血をすることで腎障害が歩かないかを判断して治療を開始します。
軽い副作用としては、点滴後の疲労感、脱力感、頭痛などがあります。

治療回数・費用

キレーション治療は目的に応じて内服薬、点滴(Na-EDTA,Ca-EDTA)と使い分けて治療を行います。

いずれの場合も食事およびサプリメントの併用が必須です。

アンチエイジングを目的とする健康人 10回 2〜3回/月
有害金属汚染 20回 1〜3回/週
高血圧や糖尿病 軽度、心疾患の症状 20回 3〜4回/月
狭心症のない動脈硬化性疾患 30回 2〜3回/週
Ca-EDTAキレーション点滴  1回 10,000円 尚、キレーション治療中はサプリメント補充が必要です。月に別途20,000円(税別)
Na-EDTAキレーション点滴

1回 25,000円 尚、キレーション治療中はサプリメント補充が必要です。月に別途20,000円(税別)

おすすめのコンテンツ

  • ウルトラアクセント・ウルトラスピード
  • ウルトラセルQプラス(ハイフ)
  • ゼルティック(クールスカルプティング)
   
TOPに戻る