酒さの4つのサブタイプ

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酒さの症状から次の4つのサブタイプに分類されています[1]。

どのような症状が出ているかは、人によって異なりますが、複数のサブタイプに同時に当てはまる場合や、サブタイプが変化していくことがあります。

 

  1. Erythematotelangiectatic rosacea(紅斑毛細血管拡張型酒さ)
  2. Papulopustular rosacea(丘疹膿疱型酒さ)
  3. Phymatous rosacea(瘤腫型酒さ)
  4. Ocular rosacea(眼型酒さ)

 

サブタイプ1型:紅斑毛細血管拡張型酒さ

主に一過性の赤みと持続的な顔の紅斑が特徴の酒さです。

拡張した毛細血管が目に見えることがあります。

サブタイプ1型の患者さんでは、ほてり感、チクチク・ヒリヒリ・ピリピリするといった不快な症状や肌あれ、鱗粉が見られます。寒暖・日光・刺激物・運動などを引き金として増悪することがあります。

 

サブタイプ2型:丘疹膿疱型酒さ

持続的な顔の紅斑に加えて、丘疹や膿疱、もしくはその両方が見られるのが特徴の酒さです。

丘疹や膿疱は、口の周囲、鼻の周囲、目の周囲にできることもあります。

灼熱感やチクチク感などの症状が出ることもあります。

サブタイプ2型は、ニキビと類似していますが、コメド(面皰)が無い、炎症が丘疹・膿疱に限局しないといった違いがあります。酒さとニキビは同時に起こることもあり、その時には酒さによる丘疹や膿疱とともに面皰が見られることがあります。

サブタイプ2型は、毛細血管拡張を含むサブタイプ1型の後に見られたり、サブタイプ1型と同時に見られたりすることがよくあります。持続的な紅斑や丘疹、膿疱のため、毛細血管が拡張しているのがわかりづらいこともありますが、正しい治療によってこれらの症状が治まってくると、拡張した毛細血管が見えてきます。

 

サブタイプ3型:瘤腫型酒さ

皮膚が厚くなったり、不整な小結節ができたり、腫れているものが含まれます。

サブタイプ3型の患者さんでは腫瘤のあるエリアに丘疹と拡張した毛細血管が見られます。鼻瘤は最も典型的なもので、紅斑が特に鼻周囲に目立って見られますが、あご、おでこ、頬、耳などの他の場所に起きることもあります。

サブタイプ3型はしばしば、持続的な紅斑、毛細血管拡張、丘疹、膿疱を含むサブタイプ1型や2型と同時に見られることがありますし、サブタイプ1型や2型の後から見られることもあります。

 

サブタイプ4型:眼型酒さ

皮膚に徴候や症状がある場合には、最も多いサブタイプです。

次の眼症状が1つ以上見られた場合には、眼型酒さの可能性があります。

涙目、充血、異物感、ヒリヒリ感、チクチク感、乾燥感、掻痒感、羞明(眩しさ)、霧視(かすみ目)、結膜や眼瞼縁の毛細血管の拡張、まぶたや目の周りの紅斑

 

眼瞼炎、結膜炎、凸凹な眼瞼縁も見られることがあり[2]、マイボーム腺機能不全は、眼型酒さでよく見られる症状です。角膜炎、角膜浸潤、角膜潰瘍などの角膜の合併症によって視力が低下することもある[3]ため、皮膚だけ治療するのではなく、眼科診察が必要です[4]。

 

 

参考文献

1.J Wilkin, M Dahl, M Detmar, L Drake, et al. Standard classification of rosacea: Report of the National Rosacea Society Expert Committee on the Classification and Staging of Rosacea. J Am Acad Dermatol 2002; 46:584-7.

2.Macsai MS, Mannis MJ, Huntley AC. Acne rosacea. In: Eye and skin disease. Philadelphia: Lippincott-Raven; 1996. P335-41.

3.Chen DM, Crosby DL. Periorbital edema as an initial presentation of rosacea. J Am Acad Dermatol 1997; 37:346-8.

4.Akpek EK, Merchant A, Pinar V, Foster CS. Ocular rosacea: patient characteristics and follow-up. Ophthalmology 1997; 104:1863-7.

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