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筋筋膜性疼痛症候群

渋谷セントラルクリニックでは東京慈恵会医科大学ペインクリニックで行われている筋筋膜性疼痛症候群に対してIMS治療、加圧トレーニング、ホルモン補充療法、栄養療法を用いて治療しております。

筋筋膜性疼痛症候群とは ’慢性のひどい筋肉のコリ’のことです。

’筋肉のコリ’は’ たいした事のない痛み’ とか ’風呂にでもつかってほっておけば治る’ と考えられていました。しかし何週間も、何ヶ月も、時には何年間も続く ’慢性の筋肉のコリ’ についてはあまり注目されてきませんでした。これらの痛みはマッサージやお風呂で一時的には楽にはなってもなかなか完全には良くなりません。結果として頭痛・首、肩の痛み、背中のコリ、腰痛となって人々を苦しめます。
最初は骨折、手術後の痛み、帯状疱疹等の明らかに原因のある病気や怪我だったのにもかかわらず、元の病気が治った後にも痛みが続く場合に筋筋膜性疼痛症候群である可能性があります。
あまり知られていないことですが筋肉の痛みは多くの表現をします。
ビリビリとした痺れや灼熱感を持った焼けるような痛みや電気が走るような痛みなどは筋筋膜性疼痛症候群でも起こりえます。
それだけではなく、筋肉の痛みはかなり強い痛みを引き起こします。
ex.人間の感じる痛みの中で最もひどい痛みに数えられるお産の痛みも (指を詰めるのと同じ位の痛み・・?) 子宮という筋肉の固まりが起こす痛みです。これほどひどい痛みを引き起こす筋筋膜性疼痛症候群が診断されにくいのかには理由があります。
筋肉の痛みは画像診断法 (CTやMRI) や血液検査で特徴的な結果を示すことはないからです。
但し、診断する方法が無いわけではありません。

筋筋膜痛症候群を疑わせる所見は以下の3つです。

  • 筋肉が疲労しやすくなっている
  • 筋肉が固くなって伸びにくくなっている
  • 押すと痛みを感じる固くしこった点が筋肉内にある

 

● 筋肉が疲労しやすくなっている
例えば夕方になると痛みが増してくるとか(本当にひどくなると朝から晩まで痛いと言う人もいますが・・・)、お風呂に入ると痛みが楽になるといったことです。

● 筋肉が固くなって伸びにくくなっている
筋肉が固くなって伸びにくくなっているとは、専門的に言うと関節可動域(ROM)が制限されることです。
→一言で言うなら‘カラダがかたい’ということです。首を曲げたときに顎が胸に付かないとか、首を回したときに肩甲骨が見えない、首を横に傾けても45度以上曲がらない状態のことを言います。

● 押すと痛みを感じる固くしこった点が筋肉内にある
痛みを感じている場所の周辺に押すと痛みを強く感じる場所があることです。(割と親指でしっかり押さないと分からないかもしれません)

筋筋膜性疼痛症候群を正確に診断する方法はIMS(筋肉内刺激法)です。
IMSとは非常に細い針を使ってトリガーポイントを探す方法です。
そのうえで筋肉を強く押すことにより、痛みが放散する場所を見つけていくのです。
トリガーポイントは痛みを感じている場所と必ずしも近いわけではないので、トリガーポイントを見つけ出すのには非常に経験と訓練が必要とされます。
ですから治療者がトリガーポイントだと思って注射やハリ治療をしていても『効かない』っということは十分に考えらえます。

筋筋膜性疼痛症候群の治療として推奨されているのは

  • IMS治療
  • 加圧トレーニング(専門家の指導下でのリハビリ・エクササイズ)
  • 十分な深い睡眠
  • リラックス

【図1】 脚の痛み

×:トリガーポイント 赤い部分:関連痛
図は 『Myofascial pain and Dysfunction The Trigger Point Manual』 より引用

【図2】 膝の痛み

×:トリガーポイント 赤い部分:関連痛
図は 『Myofascial pain and Dysfunction The Trigger Point Manual』 より引用

【図3】 肩の痛み 棘上筋の筋筋膜性疼痛症候群

×:トリガーポイント 赤い部分:関連痛
図は 『Simons Myofascial Pain and Dysfunction. The Trigger Point Manual VOLUME 1 The Upper Body』 より引用

【図4】 肩の痛み

×:トリガーポイント 赤い部分:関連痛
『Simons Myofascial Pain and Dysfunction. The Trigger Point Manual VOLUME 1 The Upper Body』 より引用

【手のしびれを訴えた45歳女性の例】

患者様はデスクワーク中心のライフスタイルです。
頸椎のMRIにて6番に神経が当たっていると指摘され、整形外科にて神経ブロック治療されていたようです。
私がはじめて診察した時に以下のような身体所見を認めました。
  • 肩、背筋の筋力低下
  • 腱反射は正常(脚気の検査のアレです)
  • 親指の内側に感覚低下と知覚過敏(allodynia)を認めました。
  • 姿勢に応じて悪化する肩、腕、前腕の痛み
この患者さんに対して、トリガーポイント治療、浅頸神経節ブロック、柔軟性の向上・筋力アップを目的として加圧トレーニングを行いました。
頸椎を中心にトリガーポイント(発痛点)を探したところ、頸椎の6番、7番の傍らに腕や肩に痛みが放散する場所を見つけました。
そこに0.5%ブピバカイン(高濃度の麻酔薬)のトリガーポイント注射をしたところ3度の治療で痛みは劇的に改善しました。
現在は痛みの再発予防のための筋力アップを目的として加圧トレーニングを用いたリハビリをしておられます。

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