【博多華丸・大吉さんとBSフジ 『華大の知りたい!サタデー』にて筋筋膜痛についてご説明】 筋筋膜性疼痛症候群(MPS)とは何週間も、何ヶ月も、時には何年間も引き続く ’慢性の筋肉の痛み’のことを言います。筋筋膜痛の症状は大きく分けて神経痛と鈍い痛みの2つが挙げられます。 ・神経痛のような症状 ビリビリとした痺れや灼熱感を伴う焼けるような痛み 電気が走るような痛み ・鈍い痛み 動かすのが億劫になってしまうような痛み 重だるい嫌な痛み つまり筋筋膜痛の痛みは神経痛と誤解されていることが少なくありません。 これほどひどい痛みを引き起こす筋筋膜性疼痛症候群が診断されにくいのかには理由があります。 筋筋膜痛は画像診断法 (CTやMRI)では特徴的な結果を示すことはないため、症状や所見から疑う必要があります。 筋筋膜痛症候群を疑わせる所見は以下の3つです。 ・筋肉が疲労しやすくなっている ・筋肉が固くなって伸びにくくなっている ・押すと痛みを感じる固くしこった点が筋肉内にある
筋筋膜性疼痛症候群と線維筋痛症の違い
当院の経験からすると線維筋痛症と一般的に診断されている症状の多くは筋筋膜性疼痛症候群であることが多いと思われます。 大きな違いとして、線維筋痛症は全身の耐え難い恒常的な疼痛(慢性的、持続的に休みなく続く広範囲の激しい疼痛)を主な症状とする点にあります。ただ多くの医師が全身に痛みが無く診断基準を満たさないにもかかわらず、線維筋痛症として治療をしています。全身に痛みがないなどの診断基準を満たさない方は筋筋膜性疼痛症候群を疑う必要があると思います。当院では線維筋痛症は免疫機能や甲状腺機能が何らかの形で低下していることが原因だと考えております。 詳しくは線維筋痛症のページをご覧ください。
筋筋膜性疼痛症候群について
当院では慈恵医大でも行われていない最新の姿勢評価装置を使って診断しています。 この検査はテレビ朝日のニュースでも取り上げられました。
筋筋膜性疼痛症候群の検査・治療
検査(60分) 原因の検索が一番重要です。なぜなら当院に来院するほとんどのケースで痛みを引き起こす場所を同定できていないからです。 2005年に発表された論文(※)によると筋筋膜疼痛症候群を引き起こす重要な所見は以下の4つです。
- 骨格のゆがみ、関節可動域の低下
- 貯蔵鉄の低下
- 甲状腺機能の低下
- ビタミンDの低下
※A review of myofascial pain and fibromyalgia –factors that promote their persistenceACUPUNCTURE IN MEDICINE 2005
当院では問診、アンケート、姿勢評価装置と身体所見によってまず初めに『骨格のゆがみ』、『関節可動域の低下』について正確に診断します。内科的な疾患は数回の治療にて改善しなかった場合に、採血などであらためて評価しております。
治療
1.NASAやハーバード大学で行われている最新のリハビリ法(画像は林家木久扇師匠の治療風景がテレビで放映されたものです) 2.シグナルチューニング療法(ロンドン大学で開発された国内では当院でのみ認可された治療) 脳・神経系と筋系の間で人体内外を経由してインタラクティブなバイオフィードバックが促す治療
3.IMS(筋肉内刺激法) IMS治療とは東京慈恵会医科大学ペインクリニック診療部長北原雅樹医師がアメリカ留学中にカナダ人医師Dr. Chan Gunnより直伝を受け、日本に紹介された治療法です。 IMS治療は西洋医学のリハビリテーション学や解剖学と東洋医学の鍼治療に対する高度な知識・理解のもとに双方の利点を活かすべくDr. Chan Gunnによって開発されました。IMSは従来のトリガーポイント治療の概念に似ていますが、イコールではありません。なぜなら痛みを感じている場所と痛みを引き起こしている場所は必ずしも近いわけではないからです。そのためIMS治療を行うためには、解剖学への深い知識と理解力、そして何よりも修練が必要となります。 当院では北原雅樹医師より直伝を受けた医師が治療にあたっております。 ・IMSはトリガーポイント治療で用いる注射針よりもはるかに細いので筋肉や神経を傷つけにくいという特徴があります。 ・注射液を使わないので副作用も非常に少ないと言えます。 ・痛みを引き起こしている筋肉を刺入した際は強い痛みが出ることがあります。
3.PFC-FD療法
PFC治療とはPRP療法の進化版です。血小板を高濃度に含んだ血漿のことをPRP(Platelet Rich Plasma)といいます。PRP療法とは自己血液より抽出し濃縮した血小板由来の成長因子を直接注入することにより再生力を高め、臓器の若返りを図る治療です。ヤンキースの田中将大投手やエンゼルスの大谷翔平投手が靱帯損傷の際にこのPRPを用いて治療していたのは記憶に新しいところだと思います。
このPRPを濃縮することによってPRPの2倍以上の成長因子を作り出したのがPFC-FD療法です。自己成分100%であり、無添加・防腐剤フリーのためアレルギーリスクもありません。
年齢や加齢によって生じる筋肉や靭帯の問題に対してPFC-FD治療を行っています。
初診の流れ
- 原因の検索 60分(場合によって追加検査:MRI・血液検査など)
- 治療のご提案
リハビリやシグナルチューニング療法を5~10回程度が目安 中程度~重症の場合:IMS療法などの治療を組み合わせます
費用
初診料:15,000円(税別) 再診料:3,000円(税別) 治療費:症状に応じて適宜組み合わせて治療に当たります。IMS療法のみは行っておりません。 カラダが軽くなる先端リハビリ:10,000円 月2~4回が目安 IMS療法:小範囲 20,000円、中範囲 25,000円 大範囲 30,000円 月1回が目安 シグナルチューニング療法:15,000円 広範囲30,000円
- 全ての治療は自費診療となっております。
- 治療の回数は通常5回~8回です。
- 当院では東京慈恵会医科大学ペインクリニック科と連携して診療を行っております。
- 社会的な要因や心理的な要因の影響が多いと判断した場合は、東京慈恵会医科大学ペインクリニック科や提携医療機関をご紹介いたします。
※テレビ出演 東京慈恵会医科大学ペインクリニック外来で大友医師が加圧トレーニングをしています
IMS治療×加圧トレーニング テレビ東京 私はこうして救われた!腰痛治療3本の矢!
IMS治療 Q&A
IMS治療は北原雅樹医師によってNHK教育テレビの「ここが聞きたい!名医にQ」、テレビ東京の「私はこうして救われた!腰痛治療の3本の矢!」などのテレビをはじめ、多くのマスコミで紹介されています。
- 筋肉が疲労しやすくなっている
- 筋肉が固くなって伸びにくくなっている
- 押すと痛みを感じる固くしこった点が筋肉内にある
IMS治療【下半身】
腰から下腿に痛みが走る50代女性
内服歴:トラムセット(トラマドール塩酸塩/アセトアミノフェン配合錠)、テルネリン(チザニジン塩酸塩錠) 『ペインクリニックでブロックをしても一時楽になるが、程なく元の症状に戻ってしまう』ということで来院された。腰からおしりにかけてIMS治療を行った。さらにハムストリングから下腿にかけもIMS治療を行い、IMS治療1か月で筋肉がほぐれ、その後IMS治療とリハビリ(加圧トレーニング等)を併用2か月目でIMS治療は終了し、現在はリハビリのみ行っている。 ×:トリガーポイント 赤い部分:関連痛 図は 『Myofascial pain and Dysfunction The Trigger Point Manual』 より引用
右変形性膝関節症の70代女性
内服歴:現在は飲んでいない 右膝痛は、20年来で最近は治療していなかった。右膝上部の大腿部にIMS治療をおこない、左側(バランスを取るために反対側に力がはいります。)にも同様にIMS治療を行った。大腿から膝周囲にIMS治療を行うことで、日常生活に支障のない状態に戻りつつあります。 ×:トリガーポイント 赤い部分:関連痛 図は 『Myofascial pain and Dysfunction The Trigger Point Manual』 より引用
IMS治療【上半身】
四十肩!?40代男性
内服歴:なし 数か月前より肩が上がらない。腕が水平までしか行かない状態でした。首から肩、肩甲骨周囲にIMS治療を行った。現在では、IMS治療によって肩が日常生活に支障のない程度に上がる様になった。 ×:トリガーポイント 赤い部分:関連痛 図は 『Simons Myofascial Pain and Dysfunction. The Trigger Point Manual VOLUME 1 The Upper Body』 より引用
肩が痛いと来院した50代男性
内服歴:なし 20年来肩から背中が痛く10年前ころから痛みの程度が増してきた。2か月前スポーツ中に肩を打撲してから肩から前腕にかけて痛みが出るようになった。肩から前腕にかけてIMS治療を行った。肩の動きはIMS治療治療をすることで滑らかに可動域も広がった。 ×:トリガーポイント 赤い部分:関連痛 『Simons Myofascial Pain and Dysfunction. The Trigger Point Manual VOLUME 1 The Upper Body』 より引用
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