tel:03-6427-6425

インスリン抵抗性・多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)

Word cloud illustration ovarian diseases related

インスリン抵抗性・多嚢胞性卵巣症候群とはインスリン抵抗性をもち,多嚢胞性卵巣を呈する症候群のことを言います。月経異常は多くの場合認めれますが、必ずしも卵巣の異常を認めるわけではありません。 月経異常に肥満、ニキビ、多毛が認められる場合は、インスリン抵抗性・多嚢胞性卵巣症候群を疑う必要があります。

  • 月経異常
  • にきび
  • 多毛症
  • 不妊
  • 男性型薄毛
  • 高脂血症
  • 耐糖能異常(糖尿病etc.)

一説によると10%の女性がインスリン抵抗性・多嚢胞性卵巣症候群に罹患されていると言われています。 繰り返しになりますが、50%の方には卵巣に異常はありません。あくまでも卵巣の異常は多くの症状の一つにすぎないと言われています。 卵巣の異常が様々な症状を引き起こしているわけではなく、インスリン抵抗性が原因で引き起こされています。

診断のポイント

  • 【1】月経異常92.1% 希発月経が44.0%と最も多く,第1度無月経が34.9%,無排卵周期症が16.8%
  • 【2】男性化兆候 肥満,多毛,男性化徴候など,特徴的な身体所見がみられる。肥満は14.3%,多毛は10.5%,多毛以外の男性化徴候は2.5%(うち73%はざ瘡)
  • 【3】不妊を訴える。

検査のポイント

  • 排卵障害・月経異常
  • 多嚢胞性卵巣
  • 血中男性ホルモン高値 (ESHRE/ASRM)の診断基準)

国内と欧米の多嚢胞性卵巣症候群の診断基準は異なっております。詳しくはこちらをご覧ください。

治療のポイント

多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)の治療はインスリン抵抗性を治すことが基本になります。 基本的には若年者でインスリン抵抗性が生じているのはミネラル・食物繊維の不足に加えて運動不足が大きな原因です。

PCOS ビタミンD

PCOS改善サプリについて

2014年に米国産婦人科学会の発表によると『ビタミンD3製剤50000IU/週を8週間内服したところAMHが正常化し,インスリン抵抗性が改善』との報告があります。

当院でPCOSの患者様に対して検査したデーターをもとにオリジナルPCOS改善サプリを作成しました。

日本人の体格に合わせて安心してお使いいただけるサプリメントとなっております。

ビタミンA,B,C,D,Eに加えてマグネシウム、亜鉛、コエンザイムQ10などを加えたサプリメントです。適切な食事と一緒に取っていただくことによって3~6か月の内服で調子が良くなる方が多いようです。

通院できる方

当院では卵巣に異常がなくても、採血検査上でインスリン抵抗性が認められる場合に栄養療法・エクササイズ・薬物療法を組み合わせた治療をすることで肥満の解消、ニキビの解消、不妊の解消を果たされた患者様が数多くいらっしゃいます。 

インスリン抵抗性がある状態を長い間にわたって放置していると卵巣機能が低下していることが多く見受けられます。そのためにサプリメントだけではなくエクササイズやライフスタイルを見直した治療が必要になることが少なくありません。当院ではダイエットプログラムに服薬治療を加えての統合的なアプローチが可能です。 

  • インスリン抵抗性にはアメリカではメトホルミンという糖尿病のお薬が使われています。
  • ニキビや多毛には低用量ピルやスピロノラクトン(高男性ホルモン作用を持つ利尿薬)が主に使われます。
  • 肥満にはエクササイズ、糖質制限食、甲状腺ホルモンを併用したアプローチが有効です。

どの病気にも言えることですが、何か一つの治療法で症状を完治するというよりは、 治療法の長所をうまく引き出しながら、副作用が出ないように治療していくのがコツです。

インスリン抵抗性・多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)関連の記事はこちら

PCOSの診断基準(国内と欧米の違い)をお知りになられたい方はこちら

インスリン抵抗性症候群・PCOS併発の方の不妊治療

・インスリン抵抗性症候群・PCOS(多嚢胞性卵巣症候群)のリスク

おすすめのコンテンツ

  • ウルトラアクセント・ウルトラスピード
  • ウルトラセルQプラス(ハイフ)
  • ゼルティック(クールスカルプティング)
   
TOPに戻る